働く前に知ってほしい注意点
良い点ばかりではない人気の仕事だからこその注意点
認知症高齢者のためのグループホームで働くことは数ある介護の仕事のなかでも特に人気の仕事の1つです。それと言うのも認知症高齢者のためのグループホームでの仕事は採用時に資格や経験などが不問という場合が多く、敷居が低いのです。施設によっては認知症高齢者のためのグループホームで働くためには年齢や国籍なども求められないということがあります。またこのように敷居が低い上に一般的な介護施設などの仕事と異なって身体的な負担が少なく腰痛などになって体を壊してしまうリスクも少ないのです。
しかしそうだからといって認知症高齢者のためのグループホームで働くために事前の注意点が何もないというわけではありません。まずその認知症高齢者のためのグループホームが実際にどのように運営をされているのかは施設によってかなり異なります。そしてその運営形態によってシフトや休憩時間、また仕事内容なども相当変わってきてしまうのです。そのため認知症高齢者のためのグループホームで働こうという場合はまずは職場見学などをおこなって、そのグループホームの雰囲気や癖などをつかんだ方が良いでしょう。
入所者の違い
一体どのような点がグループホームの施設ごとの違いを生み出しているのかですが、最も大きなポイントはそのグループホームに入所する入所者がどのような方かによるかもしれません。そもそも認知症高齢者のためのグループホームの職員の仕事内容は、そこへ入所する人たちのためにご飯を作ったり一緒に食事をとったりしながら食事の介助を行うといった生活介助などが中心です。しかしどの程度のレベルの生活介助を必要とするのかは当然入所する人の症状によるので画一化できません。例えば買い物などの介助の場合、簡単な付き添いレベルで良いのかほとんど全部自分で行う必要があるのかなどが変わってきます。
また認知症高齢者のためのグループホームによっては入所する人の看取りまで行う場合があります。グループホームでは職員と入所者の距離が近くなりがちなので、当然仲も良くなります。人間なのでいつかは寿命を迎えてしまうのは自然の摂理と言えるのですが、そうは言っても近しい間柄になった人の死を経験するのは辛いもので、こうした点には心構えがいるでしょう。辛い経験をできるだけ減らすためにも、看護や健康管理の観点から見て、介護という仕事は責任重大だと言えるでしょう。